勝浦温泉の温泉銭湯「はまゆ」
はまゆの内部を激写
虎次郎は勝浦港に来ている。昨夜の大雨が嘘のような晴天、それも暫く続くとの予報にこのところの肩痛で気が滅入り、溜まっていたストレスで発狂寸前の虎次郎は今朝突然荷物を積み込み出発したのだった。
目的地は尾鷲のいつもの港、アオリイカの顔が見たくなったのだが、その前に勝浦温泉の「はまゆ」の湯が回復しつつある肩の仕上げになると信じて行くことにしたのだった。
夕方4時に勝浦港に到着、桟橋で釣り人の様子を見てみるが低調なようだ。
公園の対岸にはホテル浦島が
ふと自車の方を見て車内を覗き込む怪しい人影を発見、急いで戻ると見覚えのあるオヤジ、あれッ岡ちゃん!
昨年、北海道の猿払村で会って以来の岡ちゃんだった。
見覚えのあるクルマに虎さんが見当たらないので覗き込んでいたらしい。
ワイワイと旧交を温めあう二人に隣の夫婦連れは目を白黒、今夜は飲むことがこの段階で決定だ。
虎次郎がはまゆで入浴を済まして帰ると忽ち宴会の始まりだ。勿論Sさん夫婦も否応なく参加、にわか仕立ての酒宴だが何とかなるのが酒の席、旧知の如くの和やかさだった。
暮れなずむ頃になって又もや怪しげなオッさんが話しかけてきた。何と静岡から大東島石垣島、台湾経由で勝浦に来たというかというヨットマンのNさんだった。
船旅はフェリーしか知らないクルマ旅の一同は彼の話に興味津々、日本中行き尽くした感の面々にNさんも加わり宴は大盛況だった。
嗚呼今日も一期一会の出会いがあった。だから旅は辞められない。